夜間水詠

ひとつの言葉をテーマにした短歌と少々の随筆があります。良かったら覗いてみてください。

「掃除」

プリントの山をどけたら潰れてないやぶ蚊の死体佇んでいた

しゃっしゃっと竹ぼうきの先鳴らしてる用務員の肩につくもみじ

掃除用具入れの内部に入ってた理由を今では思い出せない

 

掃除は面倒くさいです。散らかってるものを整理する、床のゴミを取って、棚まで整理して。そこまで労力かけて生まれたのがただ寂しくなった部屋1つってあまりにも割にあいません。むしろ掃除すると、整理したものが見つからないっていうことが起こるし。

 

でも何かしなくちゃいけないときは無性にしたくなるんですよ。何かの期限に追われたり、積読を発見したときとかには何故か急に机の落書きを消したりするもんです

。つまり掃除は逃げです。してはいけません。

 

しかし、さすがにあまりにも汚いと良くないのも事実。だから、そう考えた人は大体掃除のスキルを上げるのでしょうが、私は反対でした。汚く見せないスキルばかり上がってしまいました。散らかった服の上に大きなクッションを置いたり、出来るだけ床を見せることで整ってる感を出したり。そうすることでごまかし続けてきたのです。

 

……書いてたら自分の汚さが浮き彫りになってきました。本当に必要だったのは私自身の掃除だったみたいです。

 

では掃除をしてきます。では、明日の夜もあいましょう。

 

またね。