夜間水詠

ひとつの言葉をテーマにした短歌と少々の随筆があります。良かったら覗いてみてください。

「電車」

ガタンゴトンは列車の鼓動 僕たちは鼓動に揺れる血液である 小窓から覗く世界はフイルムの映写機のよう かたかた動く つり革はフラフラ揺れる 三角の間にシャケのおにぎり詰めたい 今日は電車に乗りました。ガタゴトと揺れてたら酔いました。 すごく体調が悪…

「掃除」

プリントの山をどけたら潰れてないやぶ蚊の死体佇んでいた しゃっしゃっと竹ぼうきの先鳴らしてる用務員の肩につくもみじ 掃除用具入れの内部に入ってた理由を今では思い出せない 掃除は面倒くさいです。散らかってるものを整理する、床のゴミを取って、棚ま…

「風」

手の甲を撫ぜるというより舐めながら通り過ぎてく木枯らし2本 太陽の光を背中にほっぺに風を装備しイソップになる 誰かさんのダッフルコートから脱獄した羽が風でここまで来たの 突然の0℃宣言を聞きながら今日は震えと共に過ごしましたよ。寒いですね。でも…

「パスタ」

ファルファッレ心の中にファルファッレひらひら飛んで血に茹でられる めっちゃ細いマカロニフォークの指1つ1つに刺して一気に食らう アラビアータのペンネの中に極太の血管が混ざっていると気づく 私の中でパスタは短いやつ、スパゲッティーが長いやつってい…

「夜」

こっそりと夜へ旅するかっちゃり、と鍵のテープカット音背に おそらくは終電の音遠巻きに聞こえる振動は夜の鼓動 自販機の灯りをつなぎ真上から覗けばハエの形なのかも 冬の夜 固まっているような空 解してあげよう垂らす鼻息 電灯にもたれかかればスポット…

挨拶と説明

こんばんは。鹿島小唄といいます。 このブログでは深夜、私が適当にテーマを決めてそのテーマに沿った短歌、随筆をのせるという事をしています。 短歌の数は、日によって変わります。1つか3つか9つか。 随筆も短いか長いか分かりません。適当に。 こんなもん…